そして天使は闇へ堕ちる
魔王の過去
リュリュカには最近、また新たに加わった日課があった
それはゼロとお茶する事だ
あれ以来どうも気に入ったらしく、昼を過ぎるとリュリュカに顔を見せるようになった
「リュリュカ、陛下がいらっしゃいました」
「……」
今日は書庫
ヴァイオレットがゼロをつれてリュリュカの元まで案内した
「なんだ随分不機嫌だな」
「……仕事はいいんですか?」
「休みは必要だろう?」
どかりと椅子に座り、机に肘をついて愉快そうにリュリュカを見据える
「み、見ないでよ」
「別に見てない」
「見てるじゃない。目が合った」
「それはお前が見てるからだ」
……埒があかない