そして天使は闇へ堕ちる
「そうか。ならキャンセルだ」
「なに言ってんだ!去年もキャンセルしたじゃないか!」
ゾノは机を叩きゼロに怒鳴る
だがゼロは動ずることなくただゾノを睨む
「だったらどうした。俺は即位記念祭が一番嫌いなんだ」
「気持ちはわかる。だが仕事は仕事だ」
「俺は行かない」
「なら仕方ないな。……王妃様、今から暇か?」
ゾノは突如リュリュカに話を降った
「ま、まぁ暇と云えば暇ですけど……」
「それはよかった。なら今から町に降りてみませんか?」
「ザゾノア!」
ゼロは椅子から立ち上がり、友人の名を呼ぶ
「こいつが外にでるのがどういうことかわかってるのか?」
「わかってるさ。けど、陛下は即位されてから一度も視察に出たことがないだろ?」