そして天使は闇へ堕ちる


「視察?」


ヴァイオレットは部屋に入り、リュリュカへと近づく


「なんか即位がどうのこうのって」


「それ、即位記念のことかしら?」


「即位記念?」


誰の?


「陛下が魔王に即位した日、らしいよ?即位記念日の何日か前から町では三日三晩お祭りがやってるみたい」


「ならおめでたい事じゃない?」


「えぇ。それにリュリュカが王妃様になったことで、一番盛り上がる祭りになるみたいよ?」


「私、天使なのに?」


何故天使である自分が王妃に……いや、認めてないけど!


でもなんで祝われるのだろう?


「なんか、天使であることは伏せてあるみたいよ?」


……納得






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