そして天使は闇へ堕ちる
リュリュカが倒れてすぐに、黒い軍服の男2人がリュリュカに近寄る
「また天使が掛かったな」
「今宵は陛下の婚約パーティーだ。城が慌ただしいんだから急いで運ぶぞ」
「そうだな」
にやにやと下品な笑みを浮かべる悪魔たち
「なぁ見ろよ。結構上玉だな。少しくらい喰ってもいいか?」
「おまっ、なに言ってるんだ!こいつらは陛下への献上物だ。傷を付けるわけにはいかないぞ」
「ちぇっ……」
大きな舌打ちをすると、つまらなさそうにドカドカと歩く
暗い森の中に2人の悪魔と、1人の天使がいることを、誰も知らない