そして天使は闇へ堕ちる
魔王……
神様と敵対する悪魔界の王
「どうした?怖くなったか?」
「こ、怖くありません」
「ところでリュリュカ。お前は婚約者や恋人はいるか?」
「……いません。それが何だというのですか」
「いや。何でもないさ。ただそれなら何も問題ないな」
ゼロの言葉に疑問符を浮かべていると、再び扉を叩く音が聞こえた
「どうやら持ってきたようだな。……今夜、楽しみに待つがいい」
妖しく笑うゼロを見て、リュリュカの背筋は震えたのだった