そして天使は闇へ堕ちる


「今から陛下の婚約パーティーが行われるんだ。それにお前たちも参加することになった。けど天使だって気づかれるな。顔かくして隅にいとくこと。わかったか?」


ゾノが交互に顔を見て確認すれば、ヴァイオレットが手を大きく上げてゾノに質問する


「隅にいればいいの?なら私たちが参加する意味ないんじゃない?」


「あまり目立たないようにするためだ。天使だとバレたらややこしいからな」


「そうなんだ。でもリュリュカと一緒ならいいや」


リュリュカの腕を組んでゾノに言うと、ゾノはため息をつく




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