そして天使は闇へ堕ちる
「あの、参加する理由は答えていませんけど……」
リュリュカがそう言うと、ゾノは何か言おうと一度口を開くが、なにやら考え始めたかと思えば、すぐにニッと笑った
「理由は後から分かるはずだ。あんた、覚悟してた方がいいぜ。……お、時間だな。お前ら俺について来い」
ゾノは胸ポケットから時計を取り出して時間を確認すると、扉を開いてリュリュカたちを呼ぶ
さっきの言葉が気になるけど、今は彼に従うしかないわね
リュリュカは生唾をゴクリと飲むと、ヴァイオレットの手を握って扉をくぐり抜ける
そしてまた、黙ってゾノの後をついていく
長い廊下を歩き、広いところにでると、大きな扉の前に立たされた