そして天使は闇へ堕ちる


「おぉ気に入ったようだな。よし、リュリュカ。今日からお前は俺の娘だ。大事に育てるからな」

そして今度は優しくリュリュカの頭を撫でる


するとピンクパールの色から、金髪へと色が変化していく


金髪に変わったのを確認すると、神は満足したようにリュリュカの髪を弄ぶ


「俺の娘になるのだ、俺と同じ髪色がいいだろう。これは俺からの最初のプレゼントだ」


自分よりも小さな手を撫でると、リュリュカは自分よりも大きな神の指を握る


「お前には誰よりも強い神の加護を与えよう。俺が守ってやる、約束だ」

まるで指切りをするように指を上下に揺らした


「さぁ帰ろうか、我が家へ。……行くぞ」


きびすを返して神は内官たちにそう伝える


そして内官たちはそっと神の後ろからついて行ったのだった










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