そして天使は闇へ堕ちる


「私のこと興味ないって言ってたから大丈夫……よね?」


どうすることも出来ないため、最終的には諦めてしまった


リュリュカは頬についた涙を拭いてゼロを見る


胸元に顔を押しつけられているため、ゼロの寝顔がまったく見えない


けれど、本当に寝ているようだ


「変な人。なんで私を庇ってくれたの?」


あなたは冷酷な魔王じゃないの?


冷ややかな目つきで私を見るのになんで?


リュリュカは魔王について考えていると、今日の疲れがどっと彼女を襲い、静かに夢へと誘ったのだった





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