オシャレな涙『私の気持ちに気付いて…』
翌朝、私達はいつも通りに学校へ行った………


美麗と里沙は、心配そうに私の元へと走ってきた……。


『あんた大丈夫!?最近顔見ないと思ったらかなり痩せてるし、なんか顔色も悪いけど、ちゃんとご飯食べてるの!?』


『う、ん…… 食べてはいるんだけど、ちょっと精神的に疲れててさ…… ゲッボ…… ゴホッ… ゴホッ…』


私は急に気分が悪くなり、今日は早退する事になった。


『美優奈、あんた大丈夫……!?いったい何があったの!?顔色も悪いし、病院行くよッ。』


ママはいつも以上に私の事を心配してくれている。でも、ママには何も言えない…… だって、ママは短気だから、今回の事が知れたりなんかしたら、絶対に聖矢を怒鳴りつけると思ったから………
でも、ママにこれ以上心配をかけたくなかったから、せめて病院だけは行く事にした。そして先生は………


『おそらく、情緒不安定で、疲れていらっしゃいますねッ。診察した結果なんですが、自律神経失調症と診断させて頂きました。』


『自律神経失調症ですか……!?それはどんな病気なんですか…!?』


『症状は人それぞれなんですが、娘さんの場合は、過度なストレスが原因かもしれないですね…… 娘さんに簡単なアンケートに答えてもらったのですが、ちょっと気になる事がありまして………。』


『先生、気になる事って何ですか…!?正直に答えて下さい。』


『最後の質問で、私さえいなかったらと思う事はありますか!?と言う質問に、○か×を付けてもらうんですが、娘さんは、迷わず○を付けてました。お母さんに心辺りはありませんか!?』


ママは悩んでしまっていた…… いつもは強気のママなのに、何だか気力が失ってしまったかのように声が小さく………


『母親なのに、何も心辺りが見つからないんです……。』


先生とママが話してる最中に………
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