オシャレな涙『私の気持ちに気付いて…』
家でも一人、学校でも一人でいるのと同じ、友達だって、本当の友達なんかじゃない。美麗に虐められるのが怖くて、ただ奴隷のように着いてきているだけなんだ…


まるで、昔の稟子と同じ気がする。


『ねぇ、美麗… プライドって、そんなに大切!?


『当たり前でしょ。プライドなんか下げたら、私じゃなくなてしまう…』


『何よそれ… そろそろそんなプライド捨ててしまいなよッ。』

『… … …。』

『いつまでも強がってると、あんたまでモンスターになっちゃうかもよッ。』

『それだけは嫌…』


美麗はまた泣きそうになっていた…


『虐めっ子が泣くだなんて、笑えるね。』

『プッ… … … ハハハハ』

美麗が笑った!!


この時にわかった… あの時美麗が流した涙は、嘘じゃなかったんだって。
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