オシャレな涙『私の気持ちに気付いて…』
それにしても、美麗のママは、何故モンスターになんかなってしまったんだろう………


少し前まで、何処の学校にも、流行りのようにモンスターペアレンが現れていたけど、今はほとんど見なくなってきた…


なのに、どうして今だにモンスターから抜け出せない人達がいるのだろうか…

美麗のママはその中の一人だ。


母親達の要求は、日々エスカレートしていき、子供達を脅かしていると言うのに………


『ただいま…。』


『あら、お帰り。今日ね、あんたに似合いそうな服を買ってきたの、ちょっと来てみなさいよ。』


『何よこれ、こんなダサイ服何処で見つけてきたの!?こんな服、死んでも着れないわ…』

『………。』
ママは美麗を睨めつけた…

『何よ… さっさとこんな服捨ててきて!!』


『ただいま。またお前らは喧嘩しているのか!?美麗、もうすぐ高校受験なんだし、さっさと勉強しなさい。』


『うるさないなぁ… いちいち私にかまわないで!!』


この親子には、明るい光りがみえない………


自分達で、自分達の居場所を消しているように感じる。
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