オシャレな涙『私の気持ちに気付いて…』

19：00ちょっと前に駐車場へ着いてしまった………


もちろんまだママ達はいない……… と思ったら…

『久しぶりだね、稟子… あんたとはいつか決着つけなきゃって思ってたんだ。まぁ、お互いにいい歳だし、対マン張るってわけにもいかないから、違うやり方で決着つけないとね…。』


『違うやり方！？あんたも相変わらずね… それより、あの時は本当に悪かった… 謝ってもあの二人は帰ってくるわけじゃないけど、20年間ずっと私は苦しかったのよ。信じてもらえないかもしれないけど、あの二人の命日には、必ずあの駐車場にお花を手向け、あの時の事を思い出すだけで、いつも涙が止まらなかった………


『今更何言ってんだよ… あの時あんたが… あんたが私達をはめなかったら、あいつら二人の命が…… 命が消えなくてすんだんだよ！！』


『……… ごめんなさい………。』


稟子は、ただ謝る事しかできなかった。


『あんたの気持ちが嘘じゃないなら、これから先、ずっと私とつるんでもらうよ…』


『わかったわ………。』

稟子は何故か、素直に返事をした…