オシャレな涙『私の気持ちに気付いて…』
時間は15:30…… 遊園地が閉まるまで、あと一時間半……


『着いたぞッ!!あと一時間半で閉まっちゃうけど、何乗りたい…!?』


『じゃ〜、時間もあまりないし、観覧車にでも乗る!?』


『お前適当かよ………。』

『だって、時間ないじゃん……。』


聖矢は少し呆れ気味だったけど、私の手を掴み、観覧車の方へと連れてってくれた。この時、不思議とドキドキしてしまった……


『お前さ、俺の事覚えてる!?』

『えッ!!正直初めて会った時は、何も思い出せなかったけど、ママからある事を聞いて、すぐ思い出したの…。』


『ある事って、何!?』


『私の初恋相手が、聖矢だったって事………。』


超^^恥ずかしくなってきた…… ヤバイ、どうしよう。


『信じる信じないはお前の勝手だけど、俺の初恋相手も、お前だったんだ ………初めは新入生でいい女がいないかってツレと遊び半分で投票してただけだったけど、お前の名前を見てすぐに思い出したんだよッ。」


りょ、りょ、両想いだったって事…… 信じらんない。


『また冗談言って…… 私をからかわないでッ!!』

思い出話しをしてたら、辺りはもう暗くなってきた……。でも、観覧車から見える景色は、なんとも言えない癒しになって、私はしばらく見とれてしまっていたの………


その時……… 聖矢が私の耳元で……


『Kissしないか!?』


『えッ!!』


突然の事で、私は言葉も出なかったけど、またドキドキしてしまった………


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