最初で最後-アイシテル-
突然の質問に驚いたのかビックリした顔で俺を見つめ「しますよ…?」と小さな声で答えた。
「俺に料理作ってくんない?なんでもいいから。お願い」
俺はダメ元で頼んだ。
「別に私はかまいませんが…」
親が家にいることが少ないから出来立ての手料理を食べる機会があまりない俺には目の前にいる女の子が神様に思えた。
「ぁりがとぅ!じゃ俺ん家行こうぜ」
俺はおどおどする女の子をよそ目に手をとりウキウキ走り家に帰った。