春となりを待つきみへ
ああ、そっか。
そうだね、ハルカ。
わたしはきみに、たくさん泣いてほしかった。
たくさん笑ってほしかった。
たくさんたくさん、ずっと、誰よりも、しあわせであってほしかった。
だって大切だから。
きみが、誰より、何より、地球で一番、大切だから。
きみが泣くなら抱き締めてあげる。
きみが笑うなら一緒に笑う。
きみがしあわせなら、わたしは、うれしい。
一緒だね。
ハルカもそうなんでしょう。
わたしが泣けてないと心配なんでしょ。
笑ってほしいと思うでしょ。
しあわせであってほしいって、心から、思うんでしょ。
ごめんね、ごめん、ハルカ。
わたしはまた、きみに心配をかけちゃったね。
わたしはまた、ひとりで道に迷ってた。
見つけにくい場所に居た。
暗いところでうずくまって、きみの名前を、呼んでいた。
きみは、いつだって、わたしのことを、探してくれていたんだね。