秘密な彼氏
「今はそれどころじゃなくて!」

そう言った私に、
「こっちにも生活と言うものがかかってまして!」

何クソと言うように従業員が言い返した。

知らないわよ、そっちの生活なんて!

私たちは店の前で押し問答を繰り広げていた。

何これ、コント?

「とにかく払ってくださいな!

居酒屋じゃありませんから、ツケはなしですよ!」

「ううっ、わかりました…」

結果、負けたうえに店の中へと連行された。

私は2人分のコーヒー代を払うはめになった。

って言っても、ほとんど飲んでいないんだけど。
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