秘密な彼氏

Chapter2

まぶしい光に、私は目を開けた。

当たり前だけど、ふとんの中は裸だ。

今、何時だ?

目覚まし時計に手を伸ばすと、時間の確認をした。

「――えっ!?」

時間は、10時を差していた。

た、隆志は!?

隣に視線を向けると、彼はまだ眠っていた。

「隆志、起きて!」

私は躰を揺すった。

「――んー、ヤだ…」

いや、ヤだじゃなくて!

「10時だから起きて!」

「じゃあ、寝る。

今から出勤したって出遅れなだけだし」
< 145 / 170 >

この作品をシェア

pagetop