秘密な彼氏
「へえ、それはそれは」

テキトーに相づちなんか打たなくていいから!

「それで、せっかくなんだけど」

「ああ、すみません。

俺、夜勤から帰ってきたばかりなんっすよ」

隆志、ナイス!

この調子で上原さんを追い返せ!

私はふとんの中でガッツポーズをした

「そうか…。

お疲れのところ、悪かったな」

悪かったと思ってるなら今すぐ帰ってくれ。

「じゃ、また」

「おう、またくるよ」

ドアが閉まったのと同時に、隆志がリビングに入ってきた。
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