秘密な彼氏

Chapter1

朝の光は、寝起きの目にすごくキツい。

「――んっ…」

目を開け、ふとんの中で躰を伸ばした。

ポキッと、背中の骨がいい音を立てる。

寝ぼけた目でベッドの下に視線を向けると、下着とパジャマが散らばっていた。

当然ふとんの中は昨日のこともあり、裸だ。

素肌にふとんをかぶっていると言う、何ともおかしな格好である。

そっと、隣で眠っている彼――隆志に視線を向けた。

1度もカラーリングをしたことがないと言うサラサラの黒髪。

透き通るような白い肌。

長いまつ毛に、ピンクの唇。

寝顔はまるで、少年だ。
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