秘密な彼氏
道端で立ち話も変なので、私たち家族は近くの喫茶店に入った。

「ビックリした!

あまりにも突然だったから!」

いろいろな意味で驚いている私に、
「だってパパが久しぶりにあやめの顔がみたいって言うから」

ママがクスクスと笑いながら言った。

「俺、そんなこと言ってないぞ」

笑いながら言われたパパはムッとしていた。

いや、絶対に言ったよね?

娘の私にバレバレですから。

「それで、お休みがとれたから会いに行こうってことになったの」

ママ、行動が早いにも程があります。

私は苦笑いしかできない。
< 90 / 170 >

この作品をシェア

pagetop