結婚式3時間の為の男選び
谷口の声に、立ち止まり、
振り返ると、
大学生かと思われる、
小柄の女の子が立っていた。


「さくらです。
宜しくお願いします。」


緊張して、声が少し上回っている。


大学生にしては、
まだまだおぼこく、
新地には似つかわしくない
さくらを見て恵理は
優しく微笑んだ。


「恵理です。宜しくね。」


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