結婚式3時間の為の男選び
「おはようございます。
恵理とさくらと申します.
今日は12時までです。
宜しくお願いします。」


「恵理さんと、
さくらさんですね。
宜しくお願いします。」



低い声で黒服のチーフが
恵理とさくらを出迎えた。

低い声とは言っても、
みかけは男なのか女なのか
分からない風貌で、
恵理も初対面のときは、
聞くこともできず、
どう接していいか困惑したものだった。



だけど前回、お客様から、
彼、いや、彼女は「おなべ」だと聞き、
やっと彼女(彼?)への接し方が
わかるようになっていた。


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