たとえ馬鹿でも、愚かでも
家が隣の彼とはたまたま同じ時間に出ることがある。


昨日も今日と同じように一緒に登校してきたから、手元をばっちり見られてたわけで…。


「あ、いやそれが持ってきたこと忘れて帰っちゃって…」


「はぁ!?」


ちょうど教室に着いたところで大和が大声を出すもんだから、周りから注目を浴びてしまった。


「声大きいよ!」


適当に席を見つけて座る。
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