彼女は甲子園の女神サマ
タイトル未編集
敗退
「うぉぉぉぉ!!」
声を張り上げた。
9回裏、2アウト1塁‥3対2という1点差で負けている、俺のチーム。
そんな中、俺は代打として、バッターボックスに立った。
なのに、3振‥。
情けない。俺は、2年だからまだ来年がある。だけど、先輩は今日で野球人生の終わり。
俺のせいだ。
涙をこらえ、応援してくれた学校のみんなに頭をさげた。
そのときかすかに見えた。一人の女の子。
まさか、君が俺の女神だったなんて、このときは思ってもみなかった。
ベンチに戻った瞬間、俺は泣き崩れた。
そうするといつも怖かった先輩が
「お前のせいで負けたんやから、来年は絶対、お前が甲子園、連れてってくれよ!」
肩をポンポンとたたいた。
そのときは、笑っていた先輩だったけど、影で泣いているのを俺はは見逃さなかった。
来年は絶対に俺が甲子園に連れていく。
このとき俺は、心に誓った。