大切な君へ
暮らす表の前には、たくさんの人盛り。
私に比べ、身長の低い佳奈美は、どんどん前に行ってしまった。
「唯!私たち一緒のクラスだよ!!」
「あ、ほんと!」
よかった~
佳奈美しか仲がいい人がいないから、ちょっと不安だったんだよね…
でも、一緒だったから、一安心…
「じゃぁ、唯、教室いこっか」
何組か聞いてないんですけど…
まぁ、佳奈美についていけばわかることか…
佳奈美って案外抜けているところがあるから、たまに、心配になるんだよね…