大切な君へ





零くんに支えられながら、家に帰る途中、二人とも何も話さずいると


「唯、いつから調子悪い」

「…お昼」


本当は、朝ですけど、朝はちょっとやばいかなって思って…

だって、そうしたら、なんで学校に行ったって言われるだろうし…

そんなことを考えていたら、家についてしまった…



熱を測って見ると…

38℃0…

私、がんばった‼

よし、寝よ‼


「めし、なんか食うか?」

「…いらない」


もう、ご飯なんて、食べる元気がないもん…

早く寝たい…


「じゃ、薬のめ」

「寝る‼」


薬なんて、いやだし…

あんな苦いの嫌い‼

私は、駆け込むように、自分の部屋に入った。

でも、零くんは、ついてきて…

いやだよ~‼

薬なんて、飲まなくても風邪なんて治るもん‼





< 54 / 59 >

この作品をシェア

pagetop