幻想館-眠り姫編-
「あの・・・姉の一番親しい友達って誰でしたか?」
「ええっと・・・ハルカだっけ・・・?」
「違うね、ハルカはあんまり相手にされてなかったよ」
カナエは否定した。
「たださぁ・・・こんな事言っていいのか・・・・・・」
サナエは少しためらっていた。
でも私は、どんな言葉でも覚悟は出来ていた。
微妙な表情が、良い事ではないのを物語っている。
ちょっとの沈黙・・・
グラスの氷を時折かき混ぜた時のカラカランと鳴る音に、彼女達のためらいが伝わってくる。
「本当にいいの?
お姉さんの悪口なんて聞きたくないでしょ!」
「それはそうだけど何故そこまでになったのか・・・知っておかなくちゃいけないし・・・・・・」
言葉が詰まった。
それからの彼女達の話は、心が痛んだ。
きっと私にとても気を使って話してくれたのだが、姉のイメージが根本から崩れていくようだった。
・・・姉は誰に対しても優しかったが、それも気まぐれだった
気まぐれは、時に周りから反感を買うものだ。
「初めは女子の中でも人気はあったけど余りにも全ての事に優秀すぎると、妬むっていうか・・・ねっ!」
サナエの目配せにカナエは頷いた。
「でも私達は、あなたのお姉さんの事、嫌いじゃないから」
そう言ってくれた。
「ええっと・・・ハルカだっけ・・・?」
「違うね、ハルカはあんまり相手にされてなかったよ」
カナエは否定した。
「たださぁ・・・こんな事言っていいのか・・・・・・」
サナエは少しためらっていた。
でも私は、どんな言葉でも覚悟は出来ていた。
微妙な表情が、良い事ではないのを物語っている。
ちょっとの沈黙・・・
グラスの氷を時折かき混ぜた時のカラカランと鳴る音に、彼女達のためらいが伝わってくる。
「本当にいいの?
お姉さんの悪口なんて聞きたくないでしょ!」
「それはそうだけど何故そこまでになったのか・・・知っておかなくちゃいけないし・・・・・・」
言葉が詰まった。
それからの彼女達の話は、心が痛んだ。
きっと私にとても気を使って話してくれたのだが、姉のイメージが根本から崩れていくようだった。
・・・姉は誰に対しても優しかったが、それも気まぐれだった
気まぐれは、時に周りから反感を買うものだ。
「初めは女子の中でも人気はあったけど余りにも全ての事に優秀すぎると、妬むっていうか・・・ねっ!」
サナエの目配せにカナエは頷いた。
「でも私達は、あなたのお姉さんの事、嫌いじゃないから」
そう言ってくれた。