幻想館-眠り姫編-
傷・・・ぐち・・・が・・・・・・・ひろが・・・る・・・だけ・・・お姉さん・・・も・・・それを望んで
・・・いるから・・・・・・



私の心の中を完全に読みとられていた。



もう、いい!!

わかったわよ!


憎しみは後まで引きずっていくから・・・


そうだった・・・私は真実を知りたかっただけ・・・・・・。


いつの間にか只の犯人探しになってしまった。


姉と最後に関わった人間。


その人に、聞きたい事があるから・・・・・・

私が人を罰する事など、有り得ない。



・・・もし、神さまがいるのなら、私の願いを聞いて下さい・・・


そう心の中で願ったあとだった・・・・・・


涼しげな風が、また私の頬を静かに撫でていった。


気持ちがふわっと軽くなって、ポカポカと全身が温かくなる

今までの不思議な感覚の中で、一番心地よさを感じた。



私は・・・自然に微笑んだ。


何かを予感するように・・・・・・
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