幻想館-眠り姫編-
その魔女は、とても嫉妬心が強く、執念深い性格でした。




・・・この魔女・・・何となく似てる・・・


私は、そうつぶやいた。



何だろう、このモヤモヤした気持ちは・・・・・・。




13番目の魔女は言いました。


「この子が15歳になったら、針に刺されて100年の眠りにつくだろう。
私を呼ばなかった報いだよ」



13番目の魔女は、不吉な予言を残し風に乗り去って行った。



こんなめでたい日に何てことを!


周りの人々は口々に言いました。



王様は頭を抱えてしまいました。



そこで他の魔法使い達は、王様を安心させる為にみんなで知恵を出し合いました


しかし、どれもこれも王様と王女様を納得させる良い考えはありませんでした。



そこで王様は、国中におふれを出しました。


それは・・・


------------------国中の紡ぎ車を焼き払う事!

針は没収

この命令は本日より速やかに行う事!

命令に従わぬ者は、
牢屋行きにする
------------------

といったかなり強引なおふれでした。




町の仕立て屋、機織り職人は困り果ててしまいました。



可愛い娘の為とはいえ、余りにも強引なやり方に、他の魔法使い達も次第にお城へは寄りつかなくなりました。



しかし、そんな王様や国中の人々の苦労も知らぬまま、娘はすくすくと成長していったのです。

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