バスケより一番に
「何でそんな事言うの~」
何か最近やたら俺の所へ来る。
俺が移動するたびに着いてきてとにかくストレスが溜まりまくってる。
「今日は何だよ?」
すると摩乃は少しニヤッと笑い
「水沢先輩って、霧谷君の事好きなのかな~って思って…」
「え…」
まさか…
「だって何か最近水沢先輩よく霧谷君の事見てるし、しかも今日なんて腕掴んでたんだよ!?」
―――チクッ
また胸がモヤモヤする。
「先輩と後輩か~…何かいいね」
「………ちょっと一人にさせて」
「えっ、ちょっと、春弥!!
」
俺はまた体育館を出た。