バスケより一番に
「あ~春弥居たー!!」
――――ビクッ
「まっ、摩乃!!
――いって!!」
おもいきり胸を押された。
「あっ、ちょ…」
そしてそのまま走り去ってしまった。
「あれって波奈先輩じゃない?」
「……何でこんな時に…」
「えっ?
何か言った?」
「何でもねーよ!」
俺は急いで水沢先輩の後を追いかけた。
後ろで摩乃が睨んでいることも知らずに…
「ハァ…ハァ…」
何か最近水沢先輩の事になると反応する俺。
他の男と居ると無性にイライラしたり…
今だって胸がモヤモヤする。
だからか…
何か嫌な感じがする…