バスケより一番に
でもあんな事言える訳ないじゃん!!
「なっ、何でもないよ」
「嘘ですよね?
だって春弥の名前を出した途端赤くなってましたもん。」
「だから何もないって!!」
すると霧谷君の顔が少しムスッとした。
「じゃあ、帰りましょうか」
立ち上がり荷物を取りに行く霧谷君。
私……怒らせちゃったかな…?
さっきからこちらを見ない霧谷君。
「霧谷君…怒ってる?」
「…」
「霧谷君?」
霧谷君の顔を覗きこむ。
するといきなり抱き締めてきた。
「キャッ!!」
「油断しちゃ駄目ですよ水沢先輩」
「~~っ///」
私は顔が赤くなってしまった。
それをじっと見つめる霧谷君。