バスケより一番に



ちょくちょく霧谷君の手が私のお尻に当たる。


「…んっ……」


「あとちょっと…」



そして



「抜けたー!!
やりましたよ水沢先輩!!」


「うっ…うん、ありがと…///」


もぉー恥ずかしすぎる!!

……あんな声出しちゃったし。



「顔赤いですよ水沢先輩?」

さっきから抱き抱えたまま下ろさない霧谷君。


「それより早く下ろしてくれる?」


「お礼はないんですか?」


あっ、いい忘れる所だった

「霧谷君ありがとう」


「………ヤダ」



えっ!?


「何で?」


「だって、名前で呼ぶって言ったじゃないですか…」


そうだ忘れてた!!

しかもいきなり名前で呼ぶなんて…

う゛ぅ~っ!!
でも助けてもらったからな~


「あっ、ありがと。
ゆ…優真………君///」


「君付けですか?」


「だっ、だっていきなりなんて…」


「さっきあんな声出してたのに?」


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