バスケより一番に
「はい!?」
やっぱり聞こえてたんだ!!
「うっ、うるさいな!!
早く下ろして///」
「やーだ」
霧谷君は私を抱き抱えたまま回りだした。
「キャーッ!!
放してー!!」
「優真って呼ぶまで下ろしませーん」
「分かった、分かったから!!
早く回るの止めてー!!」
すると回るのを止めてこちらをジッと見つめてきた。
「……あのさ近すぎない///」
「いいから、早く」
焦らす霧谷君。
そんなに私に言わせたい?
「……本当変な人…」
「ん?
何か言いましたか?」
「何でもないよ。
優真、ありがとね」
「……」
あれ?
どうしたんだろう固まって?
「ねぇ、早く下ろしてよ優…真っキャ!!」
するといきなり手を離され、地面に思いきり落とされた。