バスケより一番に
第4章:お互いの距離
勝負
~春弥side~
俺は今一人体育館に残っていた。
「はぁー…」
水沢先輩と優真がキスしてたのを見た時から二人を避けるようになった。
だけど俺は本当にキスしたのか半信半疑の状態だった。
だけど水沢先輩の首のキスマークを見た瞬間思わず言ってしまった。
好きなのに……
「何であんな事言ったんだよ…」
すると後ろから
「春弥」
「優真…」
「何してんだよ一人で」
「ちょっとな…でももう帰る」
「俺さー。
水沢先輩好きになっちゃったわ」
はっ?
何言ってんだ?
自慢か?
「春弥は?」
くだらね…
無視して帰ろうとしたら
「今から勝負しね?
……水沢先輩をかけて」
俺はその言葉になぜか反応してしまった。
「いいぜ」