バスケより一番に
勝負はスリー対決。
先にスリーを三回入れた方が勝ち。
「じゃあ俺が先にやるな」
そして優真は軽々入れた。
「よしっ!!」
俺も優真に負けまいと一本決めた。
俺達は二本目も決め三本目まで決めてしまい、延長になった。
「五本目か…」
優真がシュートをうつ。
―――――ガンッ!!
そのボールはあと一歩の所でゴールからずれてしまい落ちた。
「ヤバイな…」
そう呟く優真。
ボールを持ち俺は目を閉じた。
―――『小柴君は凄い上手だよ』
あの時水沢先輩が言った事、今でも覚えてる。
『私、小柴君のファンになっちゃった!!』
「フッ…」
そう言えばあんな事も言ってたな。