バスケより一番に
水沢先輩は俺の事を心から応援してくれている。
だから俺も水沢先輩を応援したい。
だから
だから…
―――――シュパッ
「入った…」
シュートを入れ、俺は優真の所へ行った。
「こんな事したって水沢先輩の気持ちが変わるわけなんかない。
だから、水沢先輩は優真が大事にしてやれ」
これでいいんだよな…
これで…
外に出ると雨が降っていた。
俺は傘を持っているのに、ささないでただボーッと家まで歩いた。
そして次の日熱が出て学校を休む事になった。