バスケより一番に



「もっと食べさせて下さい」


そう言って口を開ける小柴君。


「ハハッ!!」


「どうしたんですか?」


「何でもない」


「はぁ~」


何か今日の小柴君いつもより小さく見えて可愛いな。


「はい、小柴君」


「あー」



そうして沢山あったお粥は直ぐになくなってしまった。


「御馳走様でした」


「はい。
じゃあこれ洗ってくるから寝てて」


「すいません。
ありがとうございます」


「いいえ~」


食器を洗いながら



「一度でいいからやってみたかったんだよね、こうゆうの」



何か恋人同士みたい。




「……恋人同士…か…」


そう言えば忘れてた、本当にここに来た理由を。



「頑張れ私!!
当たって砕けろだ」


食器が洗い終わり、小柴君の部屋へと戻った。



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