バスケより一番に
小柴君の家を出てしばらく歩いた所で私は公園のイスに座った。
「ハァ~
これで本当に終わっちゃったんだ…」
スッキリしたけど何かまだ胸の奥にモヤモヤがある。
「勢いあまってほっぺにキスしちゃったけど気持ち悪かったかな。
ハハハ…」
空を見上げると夕日がきれいに染まっていた。
「綺麗……」
私の頬に涙が伝った。
「新しい恋を始めないとね…」
ここからまた一歩踏み出すんだ。
「バイバイ小柴君」
それからしばらく私は空を見ていた。