バスケより一番に
「……アイツ何やってんだよ…」
「ん?
どうしたの霧谷君?」
「あっ、いや、ちょっと…ハハ」
「本当はね、気持ち伝えないで今のままの関係で居たいって思ったの。
でも霧谷君が言ってくれた言葉で私は小柴君に言える事が出来たんだよ。
ありがとう霧谷君」
本当に霧谷君には感謝してる。
「水沢先輩…やっぱり俺に…「春弥が来たぞ!!」」
え……
そこには少し怒った顔をする小柴君が居た。
周りの皆が小柴君の所へと集まる。
「大丈夫だったか?」
「大丈夫、ありがと。
ごめん、ちょっと通してもらっていいか?」
そう言ってどんどんこちらに向かって来る。
霧谷君に用があるのかと思い私は少し離れた。
すると小柴君は霧谷君ではなく私の方に向かってきた。
「えっ、え?」
思わず後ろに下がる。
そしてボールにつまずき体育館の真ん中で転んでしまった。