バスケより一番に




「ここじゃなくて、ここ。ですよね?」


小柴君は自分の唇を指差した。





そして…



周りからキャーっと言う女子からのと、ヒューっと言う男子からの声が大きく聞こえた。



だって、皆が居る真ん前で





「キスしちゃいましたね」


「~~~っ///」


意地悪な顔をしてこちらを見つめる小柴君。



するといきなり立たされ抱き寄せられた。




「…って事だから。
誰も手出さないで」



物凄い歓声あびながら、小柴君は私の腕を掴んで体育館を出ていった。





しばらく歩いたのに止まろうとしない小柴君。



「ちょ、小柴君?」


私が止まっても小柴君は手を離し、そのまま歩いて行ってしまった。



一体どうしたの!?

私は急いで小柴君の後を追いかける事にした。




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