バスケより一番に



「小柴君!!」


今度は私が腕を掴んだが、また歩き出してしまう。




こうなったら…


私は小柴君に抱き付いた。
すると歩くのを止めた。



「なっ、何してるんですか水沢先輩!?」


「だって、さっきから小柴君無視するんだもん…」


「すいません…」


小柴君を見てみると顔が真っ赤だった。


「小柴君顔が…」


「あ゛ぁ~っ!!」

いきなりしゃがみ込む小柴君。


「どっ、どうしたの!?」


「あの時は、何て言うか、つい…」


「何が?」

話しが理解出来ない私。




「嫉妬したんです!!
優真と水沢先輩が話してるのを見て!!

それでつい、皆の前であんな事…///」


顔を埋める小柴君。


「小柴君…」


胸がキューってなった。

これで何回目だろう、小柴君に胸を締め付けられたの…



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