バスケより一番に




「……波奈先輩?」



「あぁーーーーーっ!!」


私は思わず大声を出してしまった。




「うるさいよ、波奈」



「あっ、すいませ~ん………」





だってあの人…





「……筆箱の人…」



「何、知ってるの?」


留里が首を傾げながら聞いてきた。



「うん、入学式の時筆箱を落としちゃって、私が届けた人が…」


「小柴君なのか」



「うん…」










< 14 / 224 >

この作品をシェア

pagetop