バスケより一番に
「フフッ…」
だけどこの顔をすぐに変える魔法を私は知ってる。
「何笑ってるんですか?」
「ごめん、ごめん」
――――――チュッ…
「なっ…!?」
ほらっ、さっきまでムスッとしてた顔が
「照れてる~可愛いなー」
りんごの様に真っ赤になった。
「そろそろ部活に戻ろっか」
「ちょっと待って下さい」
「ん?」
「……まだこうしてたいです」
こうゆう少しいじけたように言う所が年下だなって思う。
「うん…」
小柴君がギュッと手を握りしめたから私も握り返した。
「綺麗な空ですね…」
「うん。
ずっと見てたいな…」
二人で空を見上げながらずっと話した。
その綺麗な空は私達の頬を紅く染めていた。