バスケより一番に


~春弥side~




「ハァーッ…」


今日の水沢先輩はヤバすぎるだろ…



「いきなり抱き着くなんて…」


あれが病気じゃなかったら俺…



「あぁー!!
そんな事考えるなぁー」



てか、雷苦手とか…



可愛すぎだろ!!


俺は鼻歌を歌いながら台所へと向かった。



自分で言うのもあれだがマジで料理は上手いと思う。



「水沢先輩のために腕を振るいますか」



俺がしばらく料理を作っていると…










―――キュ…


服を掴まれた。


振り向くと水沢先輩が俺の制服の裾を掴んでいた。



「ど…どうしたんですか?」



すると涙目になりながらこちらを見上げ


「一人じゃやだ…」




「…っ///」


イヤイヤイヤ、それは完璧反則でしょ!!


俺はそんな気持ちを必死でこらえた。



< 148 / 224 >

この作品をシェア

pagetop