バスケより一番に
~春弥side~
「ハァーッ…」
今日の水沢先輩はヤバすぎるだろ…
「いきなり抱き着くなんて…」
あれが病気じゃなかったら俺…
「あぁー!!
そんな事考えるなぁー」
てか、雷苦手とか…
可愛すぎだろ!!
俺は鼻歌を歌いながら台所へと向かった。
自分で言うのもあれだがマジで料理は上手いと思う。
「水沢先輩のために腕を振るいますか」
俺がしばらく料理を作っていると…
―――キュ…
服を掴まれた。
振り向くと水沢先輩が俺の制服の裾を掴んでいた。
「ど…どうしたんですか?」
すると涙目になりながらこちらを見上げ
「一人じゃやだ…」
「…っ///」
イヤイヤイヤ、それは完璧反則でしょ!!
俺はそんな気持ちを必死でこらえた。