バスケより一番に
「水沢先輩はお風呂入りますか?」
「うん。
汗沢山かいたしさっぱりしたい」
「それじゃあ俺待ってますね」
「分かった」
―――――チャポン…
「ハァ~」
さっきの小柴君、すごく大人だったなー。
しかも何か扱いが上手だったし…
「前に彼女でも居たのかな…」
そんな事を思うと胸が痛くなった。
「まぁ、小柴君ならいたっておかしくないよね…」
でも今私と付き合ってるんだからいいじゃん。
「いいじゃん…」
だけど…
「小柴君の初めてが全部私だったらよかったな」
私から嫉妬の涙が出てきた。
私いつからこんな欲張りな女になっちゃったんだろう…
「こんな欲張りな女って聞いたら絶対に嫌がられるよね」
だから聞かない。
聞かない…