バスケより一番に


次の日の朝私は春弥を屋上に呼んだ。



「どうしたの?」


「あっ、あのね…」


「うん」


「クリスマスとか何か予定あったりする?

……良かったらどこか出掛けたいな~って…」


よし、なんとか言えた!


どうかな…?



「……」



あれ?


「春弥?」



「いやっ!!
嬉しくてつい…

あっ、でもその日は一年バスケ部でパーティーするんだ……」


「そっか…」

あぁー無理かなこれは…



「じゃあ俺行くの止めるか」


「えっ!?
それはダメだよ」


「何で?」


「だってそんなの皆に悪いし、春弥だって本当は行きたいでしょ?」


「まぁ…」


「私は大丈夫。
また来年すればいいし」


う゛ぅっ…

正直大丈夫じゃないんだけどね…



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