バスケより一番に
どうして?
意味分かんないよ…
「なっ…何で…」
「はっ、波奈!?」
私に気付いてこちらへ近付いてきた。
「来ないで!!」
「違うんだ、これには色々…」
「私が寒い中1時間以上待ってたのに春弥は摩乃と仲良くデートですか?
しかもキスまでしちゃってさ…
最初から摩乃が好きだったんなら言ってよ!!」
「だから違うんだって」
もう春弥の言葉は私の耳には入らない。
「私は春弥のためにプレゼント用意して、今日だって頑張ってお洒落してきたのに…
楽しみで、楽しみで早く来ないかずっと待ってた!!
だけどそんな事思ってたのは私だけだったんだね…」
冷えきった私の顔に涙が流れる。
「さよなら…」