バスケより一番に
「待てよ!!」
後ろから抱き締められる。
「お願い。
俺の話を聞いて」
「ヤダ!!
離して!!」
だけど力が強くなかなか離せない。
「痛いよ!!」
「あっ!!
ごめん…」
私はその隙に離れ、春弥に向かってプレゼントを投げつけた。
「最低…
大っ嫌い!!」
そして全力で走った。
あーあ
留里がせっかくセットしてくれた髪も化粧もグシャグシャだよ。
家に着くとすぐ自分の部屋に入った。
「はぁー……」
やっと両思いになって、結局はこれか…
まぁ、そうだよね。
こんな可愛くないて、冴えない私なんかと付き合う事態が可笑しかったし。
全部遊びだったんだよ。
だから私は春弥のおもちゃだったって事。
「本当…つくづく馬鹿だな、私…」